Dr.が薦める自立健康のススメ

花粉の季節の前に知っておきたいアレルギーと食用油の話

アレルギーは体からのサイン

都心の汚れた空気と花粉が一緒になることでアレルギー反応がでます。
では、伐採すると花粉症の問
都心の汚れた空気と花粉が一緒になることでアレルギー反応がでます。
では、伐採すると花粉症の問
親友の奥様は東京生まれの東京育ち。ひどい花粉症に悩んでおられるのですが、その友人から「家族で山奥にキャンプに行くと花粉症が良くなるんだよ」と話がありました。

山奥に行く方が花粉は多いはずですが、症状が良くなるとはどういうことでしょうか。田舎暮らしの子供が、大学に受かって都心に出てきて花粉症を発症するという話も良くあります。ある医師はスギを伐採しろと言いますが、スギの花粉は山も、田舎も同じはずです。
では、伐採すると花粉症の問題は解決するのでしょうか。そうではありませんね。都心の汚れた空気と花粉が一緒になることで症状が誘発されているということが推測されます。
つまり「空気が汚れているよ」と身体が教えてくれているのですが、医師はそのことを考えずにアレルギーを抑える薬を出すだけです。根本的には大気を良い状態にしなければならないのは皆さんお分かりですね。

いつも使っている油を見直してみましょう

さて、今回はアレルギーと非常に関係のある脂質栄養学的な新しい考え方をお伝えしたいと思います。普段何気なく使われている食用油をよく観察してください。ラベルや成分表示に「オレイン酸」「リノール酸」、「αリノレン酸」などの脂肪酸の記載がありませんか?
なかでも過剰摂取が気になるのが「リノール酸」、もっと積極的に摂りたいのが「αリノレン酸」です。
ω6系脂肪酸の代表が「リノール酸」です。紅花油やヒマワリ油などに多く含まれています。これが身体の中に入り、アラキドン酸というものに代謝されます。アラキドン酸は色々なものに代謝されて、最終的には血栓や、炎症を誘発する働きが強くなります。ω6系脂肪酸の過剰摂取により、血栓性動脈硬化症(心筋梗塞や脳梗塞)が誘発され、強い炎症作用でアレルギー、アトピー、うつや統合失調、アルツハイマー、そしてがんまでが誘発されると言われているのです。

そうした症状に対して、抗アレルギー剤やアスピリンに代表される消炎鎮痛剤、抗うつ剤の一部はアラキドン酸から次の代謝経路に働きかけて効果を発揮します。アルツハイマーも抗炎症剤で改善・予防できるといった議論も現在行われています。
このようにω6が関連してさまざまな疾患が増えている事実、そして改善薬が全てω6系脂肪酸代謝経路に働きかけているという事実から、ω6系脂肪酸の過剰摂取が問題視されているわけです。

αリノレン酸の油や青魚を積極的に摂りましょう

一方、ω3系脂肪酸の「αリノレン酸」、「EPA」、「DHA」は、ω6と同じ代謝経路を使って酵素を取り合いすることでω6系脂肪酸の働きを抑制する効果があるのです。そして最新の脂質栄養学的な考え方によって、ω6とω3の比率を2対1へと改善することで種々の病態が良くなることが観察されています。また、子供の学習能力の向上や切れやすい性格の改善などもあるようです。
現代の日本人における平均的なリノール酸摂取量は1日12g~15gと言われ、過剰摂取がうかがえます。たとえ今お使いになっている食用油を替えたとしても、スナック菓子類、特に揚物の菓子類には多くのリノール酸が含まれていますし、色々な食材にも含まれているためなかなかω6を減らすことは難しいですね。なるべくスナック菓子を減らすことが望まれます。

その一方で、ω3を含むαリノレン酸は、食用油ではエゴマ油、亜麻仁油に多く、食材ではシソに多いです。また、EPA、DHAは言わずとも魚の油ですから、積極的に魚食にする工夫が重要です。ある大学病院の研究でも、アトピーのひどい子供たちに脂肪酸比率を考慮させる食生活指導を行うと、劇的に改善することが報告されています。アレルギー性疾患の方はぜひとも試してみてください。
医師 杉本一朗 氏

日本脳神経外科専門医、日本抗加齢医学専門医。
横浜に「あかね台眼科脳神経外科クリニック」を開院し、予防医学の大切さを伝えている。
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